風をこえて

diary
2014.05.14

世界はいつも、風評/リプレゼンテーションの薄もやに覆われている。ほんとうの世界が現れるのは長いまどろみを破る束の間の出来事だけ。多くは、自然がそれをもたらす。血や涙によってはじめてひとはそれに気づく。血や涙に言葉が先行することはめったにない。学者は、風を突き破る言葉がほしいのだ。

君が血を流す前に、涙を流す前に、リプレゼンテーションの薄もやを突き破って君自身に触れる言葉をかけられなかったのか。自分を学者と認めるなら、それができなければならない。言葉でもって、世界に先行するほどの気概と敏速とをもたなければならない。知というものの意味を、そういう風に考えたい。

HAVE YOUR SAY

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