状況は最悪、だが……

diary
2022.06.27

さて、なかなか社会が好転しない。自分が戦える時間もあまりなく、焦りが募る。

歴史家として、人文学者として、われながら悩み多き日々を送っていると思う。日本の歴史教育は右も左もなく、たんに水準が下がり続けている。たとえば明治維新なら、その両義性にとどまっていられるほど、学者に知的体力がない。肯定するか、否定するか、どちらか一方の単純なところに簡単に滑り落ちてしまう。問題はイデオロギーでさえない。学者の知的体力の問題なのである。狭いとはいえ、近代日本史学界全体の傾向がそうだから、かなり厳しい。学界の外に目をむければ、これが歴史をみないひとばかりになった。現在しかみていない。

どうしたものか。

しかし、やるべきことは決まっている。未来にむけて、自分の学問を磨き続けるしかない。焦っても、焦らなくても、やることは同じ。なら焦ったほうがいいと思ってやっている。自分はそういうせっかちな人間だ。

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