シャルル・ペギー

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2020.12.17

最近、シャルル・ペギーの『クリオ』を(いまさら)学生といっしょに読んでいる。この本のサブタイトルに「対話」という言葉が使われているが、E・H・カーの用いているそれとは、語の意味がまったく異なることに、読者は気づくだろう。ペギーはもっぱら自分のなかの歴史の女神クリオと喋っている。だが老女クリオはいかにも魅力的だ。いいかげん、表題以外にとくに読むところのすくないカーだけを読んで、この種の勉強をおしまいにするのは、やめたほうがいい。

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