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犬島銅製錬所跡
瀬戸内を旅した。抜けるような青空。空と同じ色の海面。日差しの焦がした肌を波の飛沫が濡らす。空にせよ海にせよ、両者の境界を時折横切っている島々の緑にせよ、恐ろしく単純な色彩が刹那の感を漂わせてかえって切なくさせる夏の一日。 [...]
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長谷川等伯
没後四百年を記念して京都国立博物館(および東京国立博物館)で長谷川等伯展が開催されている。なんとか最終日に足を運ぶことができた。京都にはあちこちに等伯があるが、一カ所でこれだけまとめて作品をみると、さすがに圧巻というか目 [...]
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コロー讃
春に東京、秋に神戸で行なわれていたコロー展のカタログを手に入れた。それを読むと、彼を評価する過去の芸術家のさまざまな言葉を見つけることができる。それを紹介する文章を適当に引用してみよう。たとえば、エミール・ゾラ。 もし彼 [...]
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コローの偉大
いま、神戸市立博物館でコロー展が開催されている。十九世紀フランスを代表する画家であるジャン=バティスト・カミーユ・コローといっても、知っているのは名前くらい、かの「真珠の女」でさえ、かつて教科書で見たかどうか、あるかなき [...]
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川端康成と東山魁夷
京都文化博物館で、「川端康成と東山魁夷」と題する展覧会が催されている。わたしは、絵を描くのはきらいではないが、音楽に比しても余計に素人である。とりわけ日本画についてはほとんど知識に乏しいし、美術史的な観点ももっていない。 [...]
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回転せるプラトン――柄谷行人『隠喩としての建築』
この、きわめて刺激的な書物について、一言、しておく――もちろん、自らの力量の不足などは省みず。すなわち、柄谷行人による、『隠喩としての建築』(岩波書店『定本柄谷行人集』第二巻収録)である。 この書物は、元来、一九八〇年代 [...]
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円山応挙展
先日、大阪市立美術館で開催中の円山応挙展を訪れる機会を得た。 わたしには、とくに日本画の知識はない。しかし、画聖といえば、普通は応挙を指したはずだし、また、同時代――つまり化政文化時代の代表的作家である歌麿や写楽、北斎ら [...]
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チャップリン
おそらく、名前くらいならほとんどの日本人が知っているだろう、チャップリンであるが、しかし、彼が残した傑作の数々を実際に観たことがある人間は、ずいぶん、少なくなっているのではないだろうか。かくいうわたしも、『独裁者』をレン [...]
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ミホ・ミュージアム
世界救世経から分離した神慈秀明会の本拠に隣接するMIHOミュージアム(滋賀県信楽)を訪れる機会を得た。わたしは基本的にローマ人と同じで、「わたしは無宗教である」と語る必要を感じないほどに無宗教の人間であり、ましてや新興宗 [...]
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ベルナルド・ベルトルッチ『ラスト・エンペラー』
言わずと知れた超大作。この映画をもって、鬼才ベルトルッチは巨匠となり、坂本龍一は名実ともに“世界のサカモト”となった。 個人的な述懐になるが、わたしがこの映画に触れたのは小学校のとき、それも音楽においてである。母親がテー [...]



